ワークショップ
薄曇りの中、日本針穴写真協会のワークショップを行いました。
今回は川崎にあるとあるセンターで、
小学1年生〜6年生対象のワークショップ。
箱カメラに印画紙をセットして撮影し、現像。
もう1枚撮影し、現像。
そのうちのどちらかを選んで、密着反転をして、現像。
というコースでした。
1回20名で、午前と午後の2回。
子供相手にこの人数は、けっこう体力と気力を使います。
始まる前に、露光時間と密着反転作業の時間を見るために
テスト撮影。
出来上がったのは、こんな感じ。
一番左が最初に撮影したネガになっている印画紙。
その右隣りから、密着反転の照射時間が、1秒→2秒→3秒。
印画紙でも照射時間を延ばすと像が出てきているのが分かります。
私の好みは、木のテーブルの部分は2秒のが好き。
でも、空の部分は3秒かな。
全体に2秒、覆い焼きを空の部分に2秒するのが
たぶん、正解かと思います。
こういう子供相手のワークショップをやってきていますが、
最近、子供が変わって来ているのを感じました。
5年ぐらい前だと、「なんで?なんで?」攻めだった。
何で箱で写真が写るの?
何で紙なのに写るの?
何で逆さまなの?
何で黒と白が逆なの?
などなど。
それが、今回はかなり事前説明が難しいにも関わらず
この箱とこの紙で写真が撮れますって言うと
そのまま、まるっと受け止めて、質問はほぼなし。
箱で写真を撮ること自体は、楽しいみたいなんだけど
でも、その先がないと言うか、疑問を持たずにそのまま受け止めて
受け入れてしまっている。
なんか、この聞き分けがいいというか、大人しいというか
とても違和感を感じました。
完全にデジタルな世界に生まれて育っているから
フィルムも当然分からないので、紙に写ると言われても
そんなもんかな〜って思ってしまうのかもしれないけれど。
もっと不思議だな〜って思わせるには、どうしたらいいのかなって
考えてしまいました。
とはいえ、子供の撮り方の発想は斬新なのが多かったです。
黙々とどう撮るか考えているタイプと
さっと決まるタイプがいますね。
1枚目を撮って他の人の撮ったのを見て学習するタイプも。
限られた範囲で何かを見つける目線を
他のことに生かしていって欲しいな、と思いました。