針穴写真展2015開催中です

 
日本針穴写真協会の会員展2015、昨日から開催してます。
 
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場所は、江東区文化センター展示室です。
地下鉄東西線東陽町駅から徒歩10分弱。
 
昨日の初日は一日中、雨。
しかも今は何月?と思うほどの、寒さ!
 
涼しいではなく、寒い!
例年、会員展は猛暑や酷暑といっていいほどの暑さの中なのですが。
変なお天気です。
まぁ、汗だくよりもいいのかもしれないけれど。
 
私は今年はDMに使われた作品と、組写真を出してます。
 
組写真は、こんな感じ。
 
 
 
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ビール片手にすみません。

設営後のオープニングパーティーで撮ったのですが、
設営の道具があるので車だったので。
ノンアルコールビールって、微妙だな。
これなら最初から潔くお茶を飲む方がいい気がします。
 
 
うねうねってなってるのは、ホームセンターで売ってたもの。
小さめな写真が全部で16枚入ります。
その周りに3点の額装したもの。
これは、デジタルカメラで撮った針穴写真です。
この組写真のタイトルは「気配」。
季節の気配、夕焼けの気配、吹き渡る風の気配、雷雨の気配、
近づく人の気配など、
何かの気配を感じられるようなものを集めて組写真にして、
全体で針穴写真の気配を感じてもらえると嬉しいです。
 
 
DMの方はこんな感じ。
 
 
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えーとね、全体像を撮ってもよくわからんのですわ。
なので斜め横から。
リムジンで撮ったモノクロです。
海岸で友達に立ったり座ったりしてもらったもの。
全体で4分以上の露光時間だったので、1ポーズ1分半で。
 
そのネガをスキャンして、
ピクトリコのデジタルネガシートにプリント。
後ろに同じ絵柄で一回り大きくしたものを
和紙にプリントしてます。
 
で、デジタルネガシートをアクリルに挟んでます。
下の和紙のも裏にハリパネを貼って少し浮かせてます。
 
まぁ、この写真じゃわからないし、
実際に見てもらうのが一番なのですが。
 
額縁もこの写真だと黒に見えるけど、実物はグレーです。
このピクトリコのプリントの色に近い色なのです。
 
額装の相談をしてる時に、額縁の色で悩んでいたら、
LOFTの藤代さんが、
「個人的に言わせてもらえば、絶対にこの色です!」と
断言して取り出したもの。
お店の人でここまで断言できる人ってあまりいないよね。
私はめっちゃ信用してるので、じゃ、それでと、即決。
この色が本当に大正解でした。
 
他にも、出来上がりのイメージを伝えたら、
よりよくとらえてもらえるように、
和紙に貼りつけてるハリパネのカットが斜めになってるとか、
組写真の額縁の内側は額縁の色のままなのに、
こちらは背景のマットを額縁の内側にも貼ってあって、
額装内の空間に切れ目を作らないとか、
なんかもう、細かい気配りが満載なんですよ。
額縁の内側の色を残すか残さないかで、
こんなにイメージが変わるとは、気がつかなかった。
組写真の方は逆に額縁の色が残ってることで、
他との一体感が出てるんだよね。
 
ハリパネを斜めにカットするだけで、
こんなに「貼りました」感じを軽減できて、
浮いてる感じが強くなるとは思わなかった。
普通は、垂直にカットしてあって貼ってあるのに。
 
これらの細かいことは私が指定したのではなく、
藤代さんのセンスでやってくれたこと。
プロの技術と知識に、センスが加わって出来上がってます。
 
とにかく、作品も見てもらいたいのですが、
藤代さんの細かな気配りも、しっかり見てもらいたいです。
 
で、そういう細かい気配りをしてもらって表現したかったのは、
幻っぽさ、儚さ、透明感、浮遊感、心もとないとか、そういうもの。
 
タイトルは「夢幻泡影」。
仏教語からつけました。
ググるとなんかゲームも出てきますが、それは知らなかった。
 
足を運んでくださった際には、
ちょっと離れて正面から、近寄って斜めや上から下から、
あちこちから覗き込んだりしてみてください。
 
会期は、30日の16時まで。
私は29日、30日は会場にいます。
今日27日、28日、29日は20時までオープンしてるので、会社帰りにも立ち寄れます。