写真展ふたつ

桜が散ったとは思えないほど、寒い東京です。

いつまでもタイツとかブーツとか冬の物がしまえないっすよね。

とはいえ、重たいコートは着たくないし(でも、寒い)。


今日は写真展をふたつ。


まずは、針穴写真家の大御所、田所美惠子さんの

久しぶりの個展です。

5月15日まで、新宿のハイアットリージェンシー東京の1階で

展示されています。


やっぱり、田所さんの手焼きのモノクロは本当にいいです。

すてきすぎます。

そして見てしまうと自分のモノクロは

やっぱりまだまだ外に出せる代物ではないなと凹みます。

その凹みもパワーにしなくちゃね。




田所さんは5月31日〜6月6日まで

四谷のポートレートギャラリーでの二人展も計画されてます。

こちらはどんな作品になるのか、楽しみです。



さて、久しぶりに新宿に出て、次の予定は下北沢だったので

小田急線です。

最初に、小田急新宿駅の車止め(笑)。




んで、車両は新しいがカラーリングは昔風。

このカラーリング、懐かしいです。

なにせ、中学1年〜短大卒業までこれで通いました。



下北沢は学生時代はなじみの町であったのですが、

今回降りたら、ことごとく忘れきっていて

まぁ、ひどいもんでした。

感覚としては、初めて町です(苦笑)。

でかけたのは、写真仲間の藤原さんが参加しているグループ展。

cafe Stay Happyでの『虹の記憶』です。

混雑していた店内で、何とか席を確保。

窓際でラッキー。



当然、昼ビール!

同じく写真仲間の石黒さんと合流できたので

ふたりでのんびりビール飲みながらまったり。



実は、カフェが苦手な私ですが(苦笑)、

こういう何であるんだろう?的なものを写真に撮るのは好き。

そして、カフェにはえてしてこういう物がある(笑)。



グループ展とはいえ、店内のあちこちに展示してあるので

お客さんがいるとなかなか見にくいのですが、

わりと見やすくされてました。

藤原さんの、光の捉え方と構図が好きだ。

それといっしょにやられていた

普段はウエディングのカメラマンをしている女性の写真が

どれもこれも幸せな雰囲気があふれ出ていて、

見ていてほんわりできて良かったです。



人の展示を見ると、自分のもやりたくなりますが、

しばらくは予定なしです。



ちょっとだけ下北沢の街をうろうろして

石黒さんと正統派喫茶店に入りました。

お手製のミルクレープとカスタードプリンが、おいしかったです。



途中、突然記憶がよみがえったのは「下北マンボ」というパンツ。

今で言うスキニーなスタイルで花柄とかのサーファーぽいやつ。

私は履いたことはなかったけど

友達がよく買いに行くのでつきあった記憶が!

その店が入っていたマーケットみたいな壁の色が

昔のままの緑で懐かしかったけど、下北マンボの店はなし。


それとピーコックの前にミニアメ横みたいな場所があって

そこでスニーカーやTシャツを買ったな〜など思ったのですが

約8割の店がなくなってました。

再開発と関係があるのかどうか、よく知らんけど。



ただの、駅への近道通路になっていてちょっと哀しい。

しかも、小さい子が「ここ臭いから通りたくない」と言ってたし。



町は変わる。当たり前のことだけど忘れがち。

昔が全部良かったとも思わないけど、ぴっかぴかにするのがいいとも思わない。

難しいですよね。


下北沢というと学校行かずに下北沢で降りて

アンナミラーズで朝ごはんとお昼ごはんとおやつを食べて帰る

なんてこともしてたな〜と思いだしましたが、

アンナミラーズは、今では品川1店舗のみなんですね。

昔は広尾にもあったよね。


あの当時、ツナトーストがすっごく美味しい喫茶店が

どっかの2階にあったな〜と思ったんだが

それがもはやどこだったかも思い出せず。

記憶はいい加減だ。


でも下北沢のこじんまりとした凝縮した楽しさは同じだったね。

本多劇場ってこんなに小さかったっけ?と驚きもしたが。



帰り道。

代々木上原で千代田線に乗り換えたんだけど

それはまさに通学路で、ごく自然に千代田線を待ち乗りこんだ自分の

刷り込まれてある記憶の感覚に不自然でもあり自然でもあり。

思わず、昔と同じように、日比谷で日比谷線に乗り変えたくなりました。

もう30年ぐらい前の記憶なのにねぇ。