富士フイルムがモノクロフィルムと印画紙を終了

針穴写真では、カラーのポジフィルムと、モノクロネガフィルムと、印画紙を使って撮影してます。

デジタルカメラの普及で、フィルムカメラは青息吐息なのは仕方ない。

でも、ゼロにはならないと思ってます。信じてます。

高額な趣味になろうとも、フィルムの種類を選べなくても、最低限の何かは残ると思ってます。ってか、思ってなかったらやってらんないよな。

 

今年も夏に日本針穴写真協会の会員展を実施するんですが、今年は同じ会期で同じ江東区文化センターのロビーの方で、8x10倶楽部の展示があるんですよ。

すごいよね、展示室では針穴写真、ロビーでは8x10って、どんだけ濃い写真展なんだよって感じの1週間です。8x10の展示は私も毎年楽しみにしているし、知り合いも結構いるし、両方を見に来てくれてる人もいるので、その人たちにとっても、一度で済むのはいいことですよね。

 

というわけで、今年は会員展に8x10で撮ったものを出そうと考えました。どうせなら、フィルムよりも印画紙で撮ろうと思い、六つ切りサイズの印画紙を買いました。これで撮ろう。六つ切りサイズのネガ印画紙を作ろうと思ったのです。

カメラはどんなの作ろうかな。手軽に行くなら、箱か空き缶。ダークバックの中での取り回しを考えると、箱が良さげ。でも雨には弱いな〜などとあれこれ考えていたわけです。

 

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と、考えてた矢先ですよ。

 

そこに、富士フィルムのモノクロフィルム、アクロスと印画紙が終了するという一報が入って来たわけです。

 

aremo-koremo.hatenablog.com

 

正直言って、モノクロフィルムから終了させて行くとは思ってなかったです。私が大好きな、ポジフィルムが最初だろうと覚悟してました。だって、ポジフィルムで撮ってもそれを焼くダイレクトペーパーを早々に終了させてましたからね。

なので、この一報にはかなり動揺しました。まさか、モノクロから終了して行くなんて。しかも、印画紙もかなりやばい。ってか、なくなるのは時間の問題。

そうすると、今は終了の予定はないと言っている現像関連の薬剤も、時間の問題なんだろうなと思うわけです。だって、フィルムも印画紙も作らないのに、それに使う薬剤を作り続ける意味はないものね。

 

さーて、困りましたね。

印画紙で撮影するときは、富士フィルムのフジプロWP FM2を使ってるんですよ。まぁ、多階調を終了させた時から、印画紙もやばいかもとは思ってたんですけどね。

印画紙は、他のメーカーでもあるんです。でもRCペーパーの単号タイプがないんですよ。マルチグレードはあるんだけども。そうなると、どこのメーカーでもいいんですが、またイチからデータを構築しなきゃならんのです。

でも、それで撮れるなら、幸せだと思うようにしよう。

なくなるものを騒いでもどうにもならない。

去る者は追わず。

残っているものでどうして行くかを考えよう。

普段、プリントするときに使っているのはイルフォードのバライタ。バライタはネガにはならんのです。バライタをネガにすると、密着反転させたときにバライタの繊維までも写ってしまうのですよ。なので、ネガにするのはRCです。イルフォード、オリエントが候補ですが、普段カラーポジの現像を出してる写真弘社では、アリスタという北米の印画紙とモノクロネガフィルムを取り扱ってるので、それも試してみたいな。

 

モノクロ未来館

 

私は富士フィルムにフィルムを作り続けてもらいたいから、富士フィルムの化粧品を使うようにしてるんですよ。それが少しでもフィルム事業の補填に回ればいいなと思って。でもそんなの米粒ほどにも役に立ってないんだな。まぁ、企業なので、商売抜きで生産しろとは言えないです。時代の流れと言ったらそれまでですが、でもそういうことですよね。

今は、どこのメーカーでもいいから、モノクロフィルム、印画紙、自分で現像をすることができる最低限の薬品類、カラーネガフィルムが残ってくれたら、それで良しとしようと思ってます。ポジフィルムも残って欲しいですが、望みは薄いと思ってます。