船橋西武が閉店

夜中から今朝にかけて、すんごい雨と風でした。雨の音で夜中に何度も目が覚めてしまった。一軒家の二階って、360度雨に囲まれてる感じがする。屋根と四方の壁と物干し台に当たって跳ね返る音で、夜中に気がつくと上下の感覚が薄くなって、ポッカリ浮かんでるような気がする。雨に囲まれてるというより、雨音に囲まれてるって感じかな。

 

今日から3月ですね。なんかもう、あっという間だよ。

 

昨日は、船橋西武の最終日でした。だからって、見に行ってもいないし、結局、閉店セールにも行かなかった。

ただ、手前にシャポーってのが新しくなってピカピカのビルが出来て、人で賑わってるのに、その隣奥では閉店するという、光と影みたいだなぁと。

 

個人的には、船橋ロフトでいろんなことを救われたので、西武よりロフトに思い入れが深いです。まさか自分が千葉県に住むことになるとは思ってなかったけど、本当にひとつ良かったのは船橋ロフトの額装売り場と出会えたことだなぁ。

 

国画やってたときに、亡くなった瀬尾先生が額縁もマットも作品の延長であって、たんなる縁じゃないのよっておっしゃってて。マットの色やサイズ、額縁の質感で作品の世界観を広げることも狭めてしまうこともできるんだからって。同じ作品でもマットや額縁を変えるだけで全然違う見え方になるって。

 

実際、いろいろ試していく過程で、それら全てを実感してきたし、そのために、もっとこうしたい、あんなことしたい、って気持ちがあった。でも、相談にも乗ってくれるとこなかったし、あっても予算が無理だったり。

そういうのを全部解決してくれたのが、船橋ロフトでした。厳密に言うと、船橋ロフトにいた藤代さんでした。

 

初めて相談したときに、物理的に不可能なことでない限りやりますよ、と言ってくれたことが忘れられません。

ホントにその言葉通り、限られた予算内で、私の抽象的な説明を聞いて、具体的に提案してくれて、なおかつ、プラスアルファの仕掛けを作ってくれました。

年に多くても3回くらいしか頼まないくせに、そのたびに無理難題を言う私。

藤代さんと出会えてなかったら、今でも額装に関してモヤモヤを抱えたまま、妥協したものを作ってたと思う。

 

そういうことをつらつらと思い出す、船橋西武の閉店でした。