謎の食べ物


連休も最終日。
明日からまた仕事だと思うと気分はげんなりですが
だからといってぎりぎりまで遊んでやろう!とはもう思えません。
そんなわけで、近所を散歩。

ご近所には、けっこうジャスミンを植えている家が多いのだが
この資材置き場はすごかった。
ぐるっと生垣が全部ジャスミン!
鉄パイプが飛び出しているけど、ジャスミン!
満開で、ものすごくいい香り〜!





普段足を伸ばしたことがない場所をフラフラし、
木漏れ日の下のベンチで横になると、
そのまま寝込んでしまいたくなる誘惑が。
こういう気持ちのいい日って数えるほどしかないような気がするよ。





で、いつも車で通過するだけだったので
今日は実際に近寄って見た!
なぜか、普通のマンションの入り口のところにスペースシャトルが。
しかも微妙に色が剥げている。
なんで、こんなところに?
スペースシャトルの部品を作っている会社でもあるのか?
近寄ると、プレートが。
「○○金婚式記念!翔べ、スペースシャトル!」の文字。
○○のところには人の名前が入ります。
そんでこの人がなぜ、金婚式にスペースシャトルなのかはわからずじまい。
結局、謎が深まっただけのような気がする。





で、ご近所の、もう1つの謎。
駅のロータリーにある昔ながらの古い喫茶店。
ショーケースは色は煤けて、何のサンプルだかわからないぐらいの
劣化を放置してあり、埃だらけ。
でもそこに、スパライスサラダという謎のメニューが。
「大人気!ボリュームたっぷりサラダの下は、なんと、スパゲティ&ライス!
ドレッシングで召し上がれ〜」
と、書いてあって、サンプルなし、絵もなしの謎の食べ物が。
サラダの下にスパゲティと米?
何味なの?あったかいの?冷たいの?
その謎を解明すべく、オーダーしました、旦那さんが(笑)。





いやもうね、最初は大盛りのサラダ。
その下をひっくり返すと、白米と短くされたスパゲティが混ざってる。
白米とスパゲティには和風ドレッシングのような
マカロニサラダについているような味がします。
全部をサラダだと思えば、そんなに違和感はないです。
フランスかどっかの固めに炊いた米をサラダにしているような
そう考えれば、まぁ、しっくりするが
固めではなく、コメは普通に炊いてあるんで、そこが違和感。
とはいえ、ものすごいボリュームで、
外でこれだけのサラダを食べられるのはそうないので
まぁ、いいのかも。
あと、予想以上にまずくはなかったし、なんだかちょっと癖になる。
この味はここにしかないと思うので、突発的に食べたくなるような気がします。
気になったのは、「スパライスサラダ2」なるものが。
それはスパとライスがカレー味、と書いてあった。
チャレンジするかどうかは、微妙です(苦笑)。


さて、最近DVDで見た映画で記憶にとどめておきたいものをいくつか。



『オーケストラ!』(音が出ます)


30年のブランクがあり練習もせずにそれは無理だろう!という
でかい突っ込みはどっかに置いておく。
そんなあり得ない設定も吹っ飛ばすほど最後の演奏シーンが素晴らしい。
真の演奏家だからその音を1音聴いたそれだけで全てわかりあえる
すべてが納得し、全員で目標に向かって突っ走る、
このラストシーンのためにすべてがあるのだと思える、素晴らしいラスト。
散りばめられた笑いやエピソードや細かいシーンが
積み重なり集約されていくこの演奏シーンが素晴らしいです。
しかも、その演奏シーンに重なる過去の回想シーンや台詞が
本来なら邪魔になりそうなのに、全くならない。
おまけに、そのボリュームが心憎いまでにちょうどいい。
これよりも多いと邪魔になっただろうし、少ないと消化不良を起こしそう。
みんな、役者さんなので当然楽器は弾けるわけはないのに
すべての役者が一流の音楽家に見えてきます。
バイオリンのソリストの演技が素晴らしいです。
でも、原題の「コンチェルト!」のままでいいと思いました。


『再開の食卓』


最初から、そうなるだろうな、という話の筋は読めるのだけど
それでもそこに至るまでの食事を積み重ねて少しずつ心が近寄る過程が良かった。
悲しい終りで、果たしてその選択で人生正しかったのか?と
問いかけてしまうけれど、そうしなければならなくなるし、
逆にその結論を出さなければ人としてどうなのか?と問いかけてしまうだろう。
微妙な距離感や葛藤を台詞を少なくし、食べる、歩く、見るの積み重ねで
描き出していて、この空気感が好きだ。


『世界にひとつのプレイブック』


ブラッドリー・クーパーが好きなんですよ。
「エイリアス」っていうアメリカンドラマに出ていた時に惚れました。
いや、本当にこのドラマも面白かったんです。
途中からどんどんむちゃくちゃになっていくし、つじつまが合わなくなっていくのですが
それでもまたおもしろい。
で、そのドラマでブラッドリー・クーパーに惚れたんですが
あっという間にスター様になっていってしまいました。
嬉しいような、さびしいような。
でも、映画「ハングオーバー」シリーズは最高に面白いっす。
もうすぐ「ハングオーバー3」も公開されますな。
で、「世界にひとつのプレイブック」です。
アカデミー主演女優賞を獲ったりしてるので映画館で見たんですが
正直言って「そんなにいい映画か?」と思いました。
口論しているシーンが多くて長いのもちょっとうんざりしたし
二人の頑張りがそんなに家族に伝わっているようにも感じられず
なんか全体的に中途半端な感じがしました。
映画館じゃなくてもよかったな〜と思いましたよ。


『ニーチェの馬』


筋も設定もよくわからない。
でもでも、モノクロ写真を撮って自分で焼く人には見てもらいたい。
ただ、それだけ。でもそれを強烈に感じる。


『オレンジと太陽』


物凄い人数だけど、今もきっと少しずつ少しずつ前に進んでいるんだろう。
少しずつでも誰かが幸せになっていくんだろうと思った。
どんなに小さな力でも決して無駄なことはないんだ。
何もやらなければ永遠にゼロのままなんだと強く感じます。
旦那さんという家族のサポートが素晴らしいです。


『ヘドウィグアンドアグリーインチ』


なにを今更と言われそうですが、今更見たのです。
悲しくて、泣きながら少しだけ笑う、そんな映画。
やるせなくてどうしようもないけど、それでも日々時間は過ぎていく。
ロックなのに、淡々としていると感じました。


『息もできない』


あまり見ない韓国映画ですが、予告編が気になったので。
長いです。
でもその長さも必然なのだろうと思えます。
話の筋や落とし所は想像の範囲なのですが、そこに至るまでの描き方が
リアルでリアルで、つらいです。
殴ったり蹴ったりの暴力が多くて、見ていると嫌になってくるけど
その多さもこの映画には必要なのだと思う。
その殴る蹴るの音が普通は効果音として大げさな音がつくのに
この映画は本当に殴っている音なんじゃないか?と思える
押さえた音なのが、現実感を強くしていきます。
セリフなしで街を歩くシーンの延々と続くところや
悲しいのにみんなでとにかく笑って食べる最後のシーンが
悲しくて悲しくてやりきれなくなります。
残された人々が、彼がこの先どうしようとしていたのかを
心に抱えながらもそれぞれが幸せになって行ってくれることを願う。