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夕焼けをひたすら眺める

引っ越して来てから、夕焼けが見られるいい場所はないものか

と、あちこちうろうろしてました。

せっかく、車輛基地があるんだから、それが見えるのがいいなと

そっちばっかり気にしてた。

跨線橋はいくつかあるんだけど

三脚を立てて邪魔にならないっていうのがちょっとネック。

とかいいつつ、もう1つの跨線橋に行ってみました。





ここもいいんだけどね、この跨線橋の手前に広がる

畑がね〜〜いいんだよね。

どか〜んと、広いの。

そこがちょうど西に向かっているので

今回はここで夕焼け待ち。




きれいに太陽が沈んでいきます。

冬は富士山が見えるんだって。

今は、夕焼けになると遠くにスカイツリーのシルエットが

浮かび上がります。




夜と昼の狭間が空の中で滲みながら線になる。

昼から夜への色のグラデーション。



夕焼けは、ここで針穴するのが良さそうだと

決めました。

この日も針穴した。

現像上りが楽しみです。




この町は、本当に住宅街なんだけど

ぽこぽこと、小さめな畑や、放置されている草むらがあって

夜、そういう所を通ると

ものすごく懐かしい匂いがするの。


子供の頃、夏休み中ずっと中木や岩地の小さな民宿で

家族や親せきと過ごしていた数年があって

その時に、民宿のお兄ちゃんや、釣り船屋さんのおじさんとかが

朝早起きして林の中に連れて行ってくれて

沢蟹をとったり、蝉やかぶと虫を捕ったり、

畑でトマトを食べたりしたんだけど

その時の、土の匂い、水の匂い、夏の太陽の匂い、

空気の匂い、気配やそういったものが

今の町を歩いて、角を曲った瞬間に

ふっと鮮明に蘇るの。

色や風景じゃなくて、その時感じた皮膚温度や

匂いが鮮明に蘇る。

匂いの記憶ってすごい。


その匂いを感じるまですっかり忘れていたことが

ぶわぁ〜っと思いだすの。

思い出す、というより蘇る感じ。

しかも、海岸の人のざわめきとか、じりじりした暑さ、

日焼けした日の夜にお風呂でひりひりする

あの感覚とか。

串団子を読めなくて「中中団子」と読んでたこととか

海の家で売っていた大きな浮き輪が揺れるところとか

頑張って沖まで泳ぐと足先の方が

水温が低くて冷たくて、

覗き込むと吸い込まれそうになったこととか

なんかそういういろんなことが一度に押し寄せるように

蘇る。


畑のそばでぼんやり座って夕焼けを見ながら

針穴しながら、そんな記憶の渦の中を

ゆらゆらと漂ってました。

いいなぁ、自分脳内トリップだ。

あんな夏は二度と経験できないんだろうなぁ。