彫ってきた

11月7日(土)に初めての篆刻をしてきました。

今回は縁があって天遊さん古代文字で落款を作るという

ワークショップです。


最初は自分の名前の文字を1つ選んでいたのですが

今回彫る古代文字の中にはまだ私の文字は生まれてなかったので

あれこれ考えて写真の「写」を選んでみた。

「写」は「冩」でこの冠の部分がないものが

今回の古代文字にありました。

この4つがそれ。



上から2つ目の物をベースにして

デザインを考えます。




文字っぽくないけれど、デザインをようやく決めて

彫る石にカーボン紙を使って転写。



小さな彫刻刀(篆刻専用なのかも)を使って

注意深く彫り進めます。

案外石は柔らかく、スルッガリッと彫ることが出来ます。



そうして出来上がって、和紙に押したものがこれ。




元々、篆刻は大伯父が趣味で何十年もやっていて

突然「彫ったよ」と送ってくれていたんですね。

いくつか持っていて、名刺の名前の横に押したり

葉書に押したりしてます。

大伯父のは古代文字にこだわったものではなくて

古代文字の中から新しいものを選んでデザインしてあったりして

ホントに、ステキなんですよ。

それで、たまたま今回の天遊さんのHPで知って

ちょうど空いてる日だったので、申し込んでみたわけです。


実際にデザインして彫ってみて、

大伯父のすごさがよくわかりました。

いや〜、さらっと送ってきてくれているけれど

この細い線、このきれいさ、このデザインの良さ、

何十年も趣味でやり続けている、その積み重ね。


彫刻って好きなんですよねぇ。

版画とか、木彫とか、石彫とか。

彫刻刀を使うのが好きなんですねぇ。

今回彫り始めたら周りの音がみんな聞こえなくなるほど

集中してしまいました。

周りの人が驚くほどの集中っぷりだったそうです。

久しぶりに彫刻刀を握って、削る感覚、彫る感覚が

うわぁ〜と甦ってきてしまいました。

篆刻やりたいなぁと思ったのですが

どう考えてもこれ以上何かをやり続けるのは

厳しいなぁ、とは思うんだけどね。

出来上がった作品も小さいものなら場所も取らないから

あんまり家の中でも迷惑にならないよなぁ。

きちっと1から教えてもらえるようなお教室が

行動範囲になって、月謝と曜日が合うなら

やってみたいな〜という気持ちにもなってます。

あと、デザインを考えているのも楽しかった。

えんぴつの感覚っていいよね。

あと、えんぴつのにおいも良いなぁ。

シャーペンばかりだったから忘れてたよ、この匂い。