おやつの時間

今、家は何十年ぶりで、屋根と外壁の塗装をしてます。

足場組んだら雨続きで、予定よりも遅れてます。

お天気ばかりはどうにもならんからね。

 

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今日みたいにいいお天気でも、洗濯物も布団も干せません。

うーん、このまま梅雨入りしたら、なんかストレス溜まりそう。

ストレスといえば、この塗装をやってくれる職人さんたちに、お茶とおやつをどうするか、で、お義母さんがヒステリー気味です。

 

最近は、縁側や玄関先に座ってお茶飲みながら話をするってことはないらしく、休憩も車に戻ってしてます。その方が、気楽だし、休憩になるもんねぇ。煙草も吸いたいらしいし。

 

それなのに、玄関先に急須とポットを置くべきみたいなことをお義母さんが言ってて。

そもそも、お茶っ葉でお茶飲まないよって説明しても、「そんなわけあるわけないでしょー」と聞いてくれない。

私はお茶っ葉でお茶入れて飲むけども、最近はそうやって飲まない人が多いからお茶っ葉が売れないんだよね。

外で作業してるんだから、熱々のお茶より、冷たいお茶か缶コーヒーがいいよって説明して、やっと納得。

 

それでも、お茶出さなきゃならないから、留守にできないとか、お菓子を渡さないととか。

留守にするときは、クーラーボックスにお茶と缶コーヒーを入れて、お菓子は容器に入れて「好きに飲んで食べてね」と言えばいいじゃん。

もう、なんか一日中、職人さんに出すお茶のことをキーキーと言ってて、こっちが疲れるわ。

8×10(六切り)針穴カメラで試写

黒いプラスチックダンボールで作った六切りの印画紙入れて撮る針穴カメラですが、撮影時の時間短縮を考えて、もう一台作製しました。

 

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まだシャッターはつけてないので、パーマセルテープとポリプロピレンで簡易的なのをつけて、試写。

 

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自宅は今、屋根と外壁の塗り替え作業してて、職人さんのいい脚立があったので、そこにガラス瓶を並べて撮ってみた。

今日はいいお天気だったので、露光時間は15秒。

まー、穴の感じと画角と光漏れがないかのチェックです。

 

てなわけで、夜に暗室作業。

まずは印画紙で撮ったもの、これがネガになります。

 

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水洗して乾燥させたら、新しい印画紙にのせて密着反転させます。

光をあてる時間を変えて数枚。

 

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目立つ光漏れはないけど、いくつか改良点を発見したので、1号機ととともに、少し修理して、本番に備えます。

こいつらの愛称は、ブラック野郎1号、2号にしました(笑

 

穴はいい感じ。思ったよりも適正値のようで、どうしようかなぁ、と。

今回は適正値からはずれた穴がいいんだけども、まぁこのくらいでいいかな。

 

はー、しかし、暗室作業は楽しい。家に常設したいなぁ。

 

 

館山とか内房を

ゴールデンウィークですよ。

ゴールデンっていうんだから、ちょっとはどっかに行かないと。

私の場合、どっかに出かけるとなると、

無人駅、単線、ローカル線、ディーゼル、車止め、盲腸線

って発想なのだが、それ以外だと、海。

海っていうと湘南になるんでしょうけど、混雑は嫌い。

それに湘南の海って狭くて汚い、と私は思う。

房総の方が好きだ。

てな訳で、渋滞もあるので外房はやめて、内房に。

 

トイレ休憩した富楽里で、鯨の皮の串焼きを。

ちょっとだけ魚っぽい匂いのする、白モツって感じの食感で

美味しかったです。

いや、これはお酒に合うだろうな〜。

 

 

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実は一応、結婚記念日なので、館山の山の方のフレンチを予約した。

でもまぁ、なんていうのか、いわゆる「注文の多い料理店」で、

そういうのが好きな人はいいんでしょうけど、私は如何なものか?と思う。

そのめんどくささと距離を乗り越えてでも、また行きたいか?と聞かれたら

NO ! と答えてしまいます。

 

 

 

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美味しいか美味しくないかと聞かれたら、まぁ、美味しかったです。

これで経営が成り立っているのかと、他人事ながら心配になりますが

私に心配してもらいたくは、ないだろうな。

 

 

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とても楽しいお食事でした、とは言えなかったので

テンション下がり気味。

気分を変えて、牛でも見るか。

須藤牧場ってところで車を止める。

さすがに食べたばかりで、ソフトクリームも食べる気にならず、

牛を見る。

 

 

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人が柵に寄ってくると、牛がわらわらと寄ってくる。

そして、そこらの草を引っこ抜いて食べさせてくれ〜って言う。

自分の口で草をむしる方が、よっぽど効率的だと思うのだけど、

こちらが差し出す1本ずつの草を、ムシャムシャと食べます。

そんなでかい身体で、この1本ずつの草で腹が満たされるのか?と

妙に哲学的な気分になってきます。

 

 

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牛を見た後は、海です。

沖ノ島って初めて来た。

 

umikan.jp

 

すごいいい場所だと思う。楽しい。

磯と地層と森と洞窟と砂浜。

 

 

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でも、人が多すぎる。

海水浴シーズンじゃないのに、この人かぁ。

写真はなるべく人が写らないように撮ってますが。

真冬とかに来た方が良いかも。

 

 

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本当に、人が少ないシーズンに来たい。

散策するのも楽しいと思う。

 

 

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こんな戦争遺構の洞窟も残ってます。

でもじっくり見たりすることもできないぐらい、人が多い。

抜けるのも順番待ちです。

 

 

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知らないお嬢さんの後ろ姿をいただきました。

この場所も3人も立てばいっぱいなので、さっと見て写真撮って終わり。

うーん、もったいない。

針穴したいなって場所です。

 

 

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ここから遠く海上を見張っていたのかと思うと、

少し切なくなりますね。

 

 

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しかし、何と言っても、この場所に来ていた人のマナーの悪さにびっくりです。

駐車場は結構広い。

磯に面していて、堤防が車のハッチを開けるとちょうどいい高さにあり

ほとんどの人が、その堤防か車と堤防の間でバーベキューをやってました。

私は、悪いけど、バーベキューの良さが全然理解できないので

やりたくもないし、やりたいとも思わないのですが。

でもそれは人それぞれなので、楽しい人は楽しいのでしょう。

 

問題は、ゴミですよ。

上のリンクを見ていただくとわかるように、

キャンプ場でもバーベキュー場でもないどころか、

電気も水道もないので、トイレすら大変な場所。

そんな場所に、使い捨てのお皿やコップやペットボトルなどなどを

持ち込んで、持って帰るならいい。

でもそれを、袋に入れて駐車場と堤防の間にある側溝の中に

押し込んで捨ててる人が、ホントーーーーに、多かったんです。

風で飛ばないようにと思っているのか、隠しているのかわからないけど

信じられないくらいゴミを持って帰らないのです。

 

あなたが今日ここに来た時に、ゴミ、ありましたか?

ないですよね? じゃ、どうして同じ状態にして帰らないの?と

思うわけです。

 

他人のゴミを持って帰れと言っているのではなく、

自分たちで持って来て食べて遊んで楽しんだ後のゴミぐらい

なぜ、持って帰らないのか?

しかも、子供の前で、よく平気でそんなことできるね?

きっとあなたの親もそういう親で、あなたの子供もそういう親に育つんだね。

 

そのゴミを誰かが掃除しているんです。

それはしなくてもいいはずの掃除なのに。

そのゴミが海に飛んだら、海が汚れるのです。

なんかそういう想像力の欠如してる人が多くて、イライラしました。

 

 

気を取り直して。

 

北条海岸の近くを車で走っていたら、大好物な古い建築物を発見。

しかも、カフェになっているじゃないか。

これは入ってお茶でも飲みながら、中を針穴したいぞ〜。

 

 

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と、思ったのですが、中で行列ができていました。

女ばっかり(笑)。

すごいな、有名なのかな、ここ。

みんなどうやって来てるんだろ。

駐車場に止まってる車の数より、店内の人の数の方が多かったもんな。

館山から歩いているのかな。

 

元は、銀行だったそうで、築100年くらい。

2階はぶち抜いてて、いろんな色や形の椅子やテーブルやソファがあって

すっごく居心地が良さげでした。

今度は絶対にここで過ごしたい。

 

房総は同じ海でも湘南みたいな小洒落た店とか

洒落たレストランとか、そういうの少ないというか、

ほぼ皆無のような印象があるだけに、ここは目立つ。

と思ったけど、よく見ると、この周辺に、ポツンポツンと

小洒落た感のある美味しそうなイタリアンとか、バーとかできてるようです。

房総は、海産物、肉類、野菜に果物、米と、食材の宝庫。

ロケーションもせせこましくないので、いいと思うんだけど

逆にこのだだっ広さが移動の難しさに繋がって

観光客が増えないのかもねえ。

私は海辺に住むなら、湘南より断然房総なんだけどね。

でもそれも、元気で車が運転できないと、どうにもならないね。

 

 

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北条海岸には、なぜかコンクリートの桟橋に並行して

木造の桟橋がありました。

原岡海岸を狙っているのか?と思うほど、必要性がわからない

木造の桟橋でした。

飛び移れるほどの近い距離にコンクリートの桟橋があるんだもんなぁ。

 

 

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で、内房に来たら、最後はやっぱり原岡海岸。

何ですが、いやぁ、本当にここもすごい人になりましたねぇ。

 

 

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10年以上通っていますが、最初の頃は、ここで夕焼けを待つのが

怖くなってくるくらい、人がいなかったんですよ。

今では、観光バスが人を連れて来てますからね。

近くに大型バスの駐車場はないので、そこが救いですが。

 

 

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人が増えても、ここで店やろうとか屋台だそうとか、そういう発想はないらしく

それはずっとそのままでいてほしいです。

でも欲を言えば、富浦駅の近くに喫茶店か定食屋さんがほしいです。

真冬にここで日没を待つと、体が冷え切って、

駅も無人なので当然寒くて、タイミング悪く電車が行った後だとかなり待つ。

そんな時、暖がとれるお店があると、嬉しいなぁ。

 

 

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カメラの人もめっちゃ増えてます。

海岸の後ろの方のちょっと高くなっている場所に、

いつのまにか日除けのついたベンチがいくつかできてました。

カメラの人は、そこを占拠。

ズラーっとでっかいレンズつけて、三脚立てて、夕日待ちしてました。

 

 

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富士山が夕焼けのシルエットの中に浮かび上がります。

カメラの人は、これがお目当のようでした。

しかし、iPhoneでもよく写るね。

 

 

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ここでも、一応、針穴しました。

でも今日持って来たフィルムは、期限切れのコダックタングステン

タングステンで夕焼けを撮ると、どうなるのかな。

その前に、この期限切れで果たして写っているのか。

ネガなら何とかなるけども、タングステンだからな。

 

 

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8×10(六切り)カメラを作った

連休を利用して、何をするかというと、

新しい針穴カメラを作りました。

 

今年の日本針穴写真協会の会員展と同じ会期で隣の会場で

東京8x10倶楽部の会員展が開催されるのです。

というわけで、8x10倶楽部に敬意を表して、8x10で撮ろうじゃないか

と思ったわけです。

とはいえ、フィルムの8x10は高いんですよ。

それにこっちは針穴なので、やっぱり印画紙で撮ろうかなと。

印画紙だと六切りサイズですね。

 

よーし!印画紙六切りで撮るぞ!おー!

 

カメラは、黒いプラスチックダンボールで作ります。

これが軽いし、切ったり貼ったりの加工も楽。

そして、遮光性も良いのです。

フィルムでは被ってしまいそうですが、印画紙ならまぁ、大丈夫。

 

 

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そんなこんなで、できたのが、こちら。

狭いダークバッグの中でもでかい印画紙の取り回しがやりやすいように

出し入れする開口部は小さめにした。

最後に蓋にはパーマセルテープでぐるっと巻けばOKです。

角とかもパーマセルテープで補強しまくり。

本当にパーマセルテープは便利です。

 

 

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シャッターは、スライドシャッターをポリプロピレンで作りました。

私のHOLGAを改造したやつもポリプロピレンでスライドシャッターを作ってます。

これが撮りやすいし、加工も楽です。

 

 

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三脚穴は、カメラを三脚に2台並べて設置するときに使う棒を

ゴムで止めた。

カメラは軽いのでこんなもんで大丈夫かな。

 

 

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(追記)

5日に外に持ち出して試し撮りした。

このカメラで何を撮るか、すでに明確に決まってます。

それは外ではないので、こんなぴーかん太陽の下で撮ることも

風が吹くこともないんですけど、

とりあえず試し撮りなので、太陽の光が被らないかのチェック。

ところが!

強風ですよ。

軽いという利点が最悪に変わる(笑)

風でグラグラ揺れるし、本体もブルブルしてるし。

これ現像しても、試し撮りにならんだろ〜(苦笑)

ま、光が被っているかはわかるかな。

あと、画角がなんとなくわかるね。

 

 

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結局、家の中でもう一枚試し撮りしておいた。

現像は、週末にできたらいいな。

 

ふふふ。

これでどんな作品を撮るのかは、内緒。

とにかく、今までの私の作品とは違う路線だ。

いろいろ仕込みがあります。

計算と、想像と、経験値を総動員して、なおかつプロの技術の手を借りて

がっつり3ヶ月かけて作り上げる予定。

まー、想像通りできるかどうかは、やってみないとわかんない。

うまくいったら、会員展に出品します。

今日は世界ピンホール写真デー

今日は世界ピンホール写真デーでした。

毎年、4月の最終日曜日にピンホールカメラで写真を撮って、サイトのギャラリーにアップして、世界中のピンホール写真を撮る人たちと共有しよう〜ってだけの緩めなイベントです。

ここ10年以上、世界ピンホール写真デーに雨は降ってない関東です。

今日もいいお天気過ぎなお天気でした。

 

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私は日本針穴写真協会の撮影会の担当なので、撮影会に参加。

今年は昭和記念公園にしたのですが、昭和の日ってことで、入園料無料だった。

そのため、恐ろしいほどの人、人、人。

私は開園とほぼ同時に西立川口から入って、まずレンタルサイクルを借りました。

昭和記念公園、広いので、一番奥まで行くには自転車、必須。

それでも自転車借りるのに行列で、残り台数も少なくなって、ハラハラ。

なんとか借りて、撮影会の集合時間まで1人で散策。

 

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木陰は気持ちいい。日差しと風、乾燥してて、東京では一番いい季節かもね。

 

しかし、自転車専用道なのに、かなりの混雑でけっこう怖いです。

自分のいい自転車を手放してから、自転車乗ってなかったな。何年だろ。

で、レンタルサイクルはいわゆるママ自転車なので、進まな〜い。

でも、久しぶりの自転車の風、気持ちいい。

そういえば、自転車通勤、楽しかったなぁ。

季節を全身で感じられて、仕事のモヤモヤを帰り道の自転車で吹き飛ばせてたよな。

今、そういう日々の気分転換がまったくできないんだな。

 

ネモフィラが咲いてた!そして、人だかりが凄かった。

 

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奥に行けば行くほど人は減る。

歩いて一番奥にいくのは、かなり大変だからねぇ。

 

今年は花がとにかく早いので、ちょっと期待して、いつもポピーが咲いてるとこへ。

やっぱり、咲いてた。

 

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まだ赤いのがほとんどだったけど、きれいだった。

さらに、まだ菜の花が咲いてたよ。

へぇー。

 

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風も強かったけど、その風と光を針穴で流し込めてるといいな。

 

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右は私の愛機、肝油ドロップ缶。今日は4×5カラーポジを入れました。

左は、8×10のモノクロフィルムが入ってる、水さんの空き箱カメラ。上は少し湾曲させてて、下の箱は平面です。

この状態で電車に乗ってきて、電車で帰ってる。怪しさ満載(笑

まー、針穴写真やる人たちは、この程度の怪しさは厭わないっすねぇ。

 

お昼は適当に、ビール。たこ焼きのタコが入ってないのがあって、ちょっと悲しい。

 

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原っぱ広場とかバーベキュー場とか、真夏の湘南海岸みたいな混雑っぷりでしたさ。

 

しかーし、なんかあんまり針穴しなかったんだよね。フィルム1本と4×51枚。

要するに、今は花とか空とか自然を撮りたいんじゃないんだわ。

 

今、新しい被写体と向き合ってて、どう撮るか、どう表現するか、そんなことで頭の中がいっぱいで、それは自然や風景じゃないので、あんまり心ときめかない。

今考えてることが本格的に始動できて、自分のモノになりそうだったら、私の中の何かが変わると思う。先人たちが散々やってきたことだけど、私なりの表現ができたらと、試行錯誤中です。

新しい何かが生まれそう。と、頭の中ではシミュレーションが渦巻いてます。

そんな、今年の世界ピンホール写真デーでした。

田所美惠子さんの写真展へ

まったく写真に興味もない旦那さんですら、富士フイルムのモノクロフィルムと印画紙の終了は知っている。

これは、ニュースとしてデカイということだ。

で、あー、もうフィルムはないのね、という間違った風評被害が広がっていくことの兆しなのかもしれない。

別にアクロスじゃなくても、モノクロフィルムはまだまだあるよ。

印画紙だって、他のメーカーであるのさ。

 

そのアクロスを使い続けてる田所美惠子さんの写真展初日に行ってきた。

神田明神のすぐそばにある、ギャラリーバウハウスは、好きなギャラリー。

土砂降りだった雨上がりで、コンクリート打ちっ放しのひんやりした湿度と、田所さんの針穴写真が静謐を醸し出していた。

 

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田所さんは、日本の針穴写真の第一人者。

でも、針穴写真だからとか、ピンホール写真だからとかではなく、純粋に心からいい写真なのです。

静かで寡黙で、でも圧倒的な凄みもあります。

丁寧に時間をかけて被写体と写真を撮ることに向き合って、さらに丁寧に焼いてるのが滲み出てきます。

6月くらいまでやってるはずなので、ギャラリーの休廊日に気をつけて足を運んでみてください。

 

さて、明日は世界ピンホール写真デーです。

毎年4月の最終日曜日に、ピンホール写真を撮るだけの、イベントです。

日本針穴写真協会では、昭和記念公園で撮影会を行います。

針穴カメラを持っていれば誰でも参加できますので、興味のある人はぜひご参加ください。

特に撮影指導とかありませんので、ご注意ください。

HOLGAの針穴カメラ改造ワークショップ

今日は浅草橋にある写真企画室ホトリさんで、ワークショップ。

HOLGAを針穴カメラに改造します。

富士フイルムがモノクロフィルムや印画紙の生産終了を発表したり、デジタルカメラの進化が進むなか、正直いって、針穴写真に興味持つ人も減ってるんだろうなぁ、と思ってたのですが、定員の満員となりました。

ありがたいことです。

 

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午前中に、三脚穴の最終加工と針穴を作ります。針穴をつくるのが一番のメイン。

針穴をあけるとき、案外性格が出るものなんですよね。どうしても大きくあけられないとか、いきなりガツっとでかいのあけちゃったり。見た目の予想を裏切ってくれます。

 

お昼はずっと気になってたお店がちょうど空いてたので入ってみた。

 

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妙に店内はテンパってて、シェフがホールスタッフをどやしつける声がデカかったですが、美味しかったです。

 

午後はポリプロピレン板を使って、シャッター作り。真っ黒なのとボールペンとかで線を引いても見にくいのと、定規が滑ってうまくカッターでサイズ通りに切りにくいと、ちょっと難関ですが、なんとか、完成。

 

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針穴写真というと、空き箱や空き缶で印画紙で撮って自家現像というイメージも未だに根強いですが、このHOLGAでの針穴カメラを作ると、カラーも撮れるし、写真屋さんに現像もプリントも出せるので、ハードルが下がります。使い勝手や機動力も上がるので、気に入ってくれれば、長く撮り続けていけるカメラになると思います。

案外つまづくポイントは、三脚の持ち歩きがめんどくさいだったりするのですが(笑)、三脚は小さくて軽いのでもいいので、撮り続けていってほしいものです。

 

今回のワークショップ、次回は同じメンバーで撮影会をして、その次に講評会をします。

同じ場所で撮ったものをお互いに見ることは、たくさんの気づきを与えてくれるし、とっても勉強になります。

今日のこのメンバーのうち、半分でもいいから、長く撮り続けていってもらいたいものです。